平均余命・平均寿命・健康寿命
平均余命・平均寿命・健康寿命について
寿命は、単純にあと何年生きられるか??
の統計と思っていましたが、平均寿命・平均余命・健康寿命 などがあり
それぞれ、違った意味があるものです。
1.平均余命と平均寿命
(1)平均余命
ある年齢に達した時に、あと何年生きられるか?
例:50歳の時
男性は、平均余命は31歳(81歳まで生きられると仮定)
女性は、平均余命は37歳(87歳まで生きられると仮定)
(2)平均寿命
その年に生まれた赤ちゃんが何歳まで生きられるか。
0歳における平均余命を平均寿命といいます。
(0歳の平均余命=平均寿命です)
男性は、0歳の時の平均余命は、80.5歳
女性は、0歳の時の平均余命は、86.8歳
2.健康寿命
健康上の問題で、日常生活が制限されることなく、生活できる期間。
厚生労働省が2018年3月に発表した、2016年の健康寿命は
男性:72.14歳
女性:74.79歳
前回の調査(2013年)より、
男性:0.95歳
女性:0.58歳
それぞれ、延びています。
3.人口統計
人口静態統計と人口動態統計があります。
(1)人口静態統計
人口をある一時点においてとらえた時の状態。
国勢調査で、5年ごとに、10月1日に実施。
(2)人口動態統計
人口は出生によって増え、死亡によって減少する。
このような人口の変動を一定期間でまとめた統計。
4.平均寿命と健康寿命の差
平均寿命と健康寿命の差は、日常生活に制限がある「不健康な期間」であり
この期間を少なくすることは、生活の質の低下を防ぐことでもあり
社会保障の負担軽減もできます。
このため、平均寿命を伸びも大切ですが、健康寿命を伸ばすことが重要です。